二十四節気は1年を24の節に分け、節気ごとに命名して気候の変化、推移を知り、社会や生活の中で季節感を役立てるものです。

平成30年1月4日は「官庁御用始め」「仕事始め」です。

■平成30年1月4日は「官庁御用始め」「仕事始め」です。■ 150105_27.jpg
御用始めは、諸官庁で新年初めて執務を始める日を指します。
明治6年に、官庁では12月29日から1月3日までを年末年始の休暇とすることが定められました。 
御用納めは、土、日、祝日の時には前日とし、御用始めは土、日、祝日の時には翌日として、現在まで続いています。 
御用納めの日は、平成29年は12月28日でした。残務を整理して、机上を片付けて年末の挨拶をして各自帰宅します。

今年の御用始めは平成30年の1月4日です。
大東亜戦争以前の宮中では、この日、「政始(まつりごとはじめ)」の儀が行われていました。
平安時代以前に行われていた「政始(セイシ)」とも言う行事があったのです。 
「政始」は正月に宮中で行われた行事で、本来は9日でしたが、正月の御斎会(正月の神事)が一段落したところで吉日を選び、上卿が新年初めて政事を議する儀式を行い、これを「政始」と言いました。

鎌倉幕府の「問注所」(現在の裁判所にあたる)は10日、室町幕府では7日に政治始を行いました。
年頭に当たり、伊勢神宮を奏聞する(そうぶん:天子に申し上げること。奏上)ことを神宮奏事始と言って正月11日に行いました。
4日の「政始」と合わせて、明治3年から4日に「政始の儀」を行う事になり、首相から神宮のことや、各般の政務を奏上していましたが、戦後、廃止されました。

◆◆仕事始め◆◆
 
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新年始めての仕事のし始めの式・儀礼を行うことです。

▼農事で見ると、2日または11日に鍬入れ・鍬立て・ヒト鍬・ウナイゾメ等と言って、田畑に鍬を数回入れ、餅や米を供えます。 また「コエ曳詰(こえひきずめ)」と言って堆肥を田畑に運んだり、「田打ち正月」と言って田植えのマネをしたり、藁や縄のうち始め、箭内初めも行われます。
▼山村では
「初山」「山入り」と呼んで、初めて山に入って山の神に供物を供えてから木を切ります。
この時、小正月のものつくり用の木を切ります。
▼漁村では舟祝・ノリゾメ・フナオコシなどと言って、船に集まり供え物をして、仕事始めの祝いをします。
▼商家では2日に初荷をし、11日には、蔵開き・鏡開きとして、土蔵を開き、暮れから供えてある「鏡餅」を割って食べる習慣が各地で残っています。

 「仕事始め」は、これらの予祝行事(あらかじめ祝うこと。前祝い)の意味を持っているとされています

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
 
「官庁御用納め」も「御用始め」も平安時代以前からの宮中の習慣で、暦が社会習慣の基本だったことがわかります。
宮中をはじめ、職業ごとに御用始め、仕事始めがあり、それぞれ安全祈願や感謝をする神事であることがわかります。終わりのない仕事に区切りをつけて、働けることに感謝する行事は日本独自の習慣で、日本の高い精神性の表れで文化として解釈できます。
時代は変わっても絶やさないで続けたいものです。
筆者敬白

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八木宏之プロフィール
セントラル総合研究所・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所
代表取締役社長

連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきました。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)など多く出版。平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録しました。
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