二十四節気は1年を24の節に分け、節気ごとに命名して気候の変化、推移を知り、社会や生活の中で季節感を役立てるものです。

11月28日「税関記念日」です。

■11月28日「税関記念日」です。■ 141112_16.jpg
税関の歴史は日本の交易の歴史と共にあります。
江戸時代は長崎が唯一の国際港だったので、元禄11年(1698)に「長崎会所」が設置され、貿易に関する一切の管理をするようになりました。

日米和親条約
幕末の安政元年(1854)に結ばれた日米和親条約を皮切りに、我が国は諸外国に対し次々に港を開き外国船が入港できるようにしました。
安政6年(1859)、長崎、神奈川及び箱館(函館)の港「運上所」が設けられました。今日の税関業務と同様の輸出入貨物の監督や税金の徴収といった運上業務や、外交事務を取り扱うことになりました。
これが現在の税関の前身です。

「運上所」を「税関」に
明治5年(1872)11月28日、それまでの「運上所」を「税関」と改称することが決まりました。これを記念して11月28日は税関記念日になっています。1952年に大蔵省(当時)が制定しました。 
税関はこういう歴史的な背景があるため、大きな貿易港に合わせて本関が設置されています。 

函館税関(安政6年(1859)設置-箱館運上所)北海道・北東北3県を管理。戦前は樺太も管理していた。
現在の支署は稚内・留萌・札幌・小樽・根室・釧路・苫小牧・室蘭・青森・八戸・秋田船川・宮古・大船渡※秋田船川支署は以前は新潟税関の支署でした。 

横浜税関(安政6年(1859)設置―神奈川運上所)神奈川県から宮城県までの太平洋岸を管理
現在の支署は
塩釜・仙台・小名浜・鹿島・千葉・川崎・横須賀 

東京税関(昭和28年(1953)独立)昭和28年に横浜税関から独立し、昭和30年に新潟税関およびその酒田支署を合併しました。
現在の支署は
新潟・酒田・成田で、東京・埼玉・群馬・山梨・新潟・山形の6都県を管轄しています。
千葉県は基本的には横浜税関の管轄なのですが、成田空港関連施設だけは東京税関の担当になっています。
※慶応3年(1867)に幕府が東京運上所を設置していますが、ここは後消滅しています。 

大阪税関(慶応3年(1867)設置-川口運上所)大阪・京都・和歌山および北陸3県を管轄しています。
現在の支署は
和歌山・関西空港・堺・京都・舞鶴・敦賀・金沢・伏木 

名古屋税関(昭和12年(1937)独立)1907年に大阪税関名古屋支署として発足。昭和12年(1937)に独立。東海地区を管轄
現在の支署は、
清水・豊橋・四日市・中部空港豊橋支署はトヨタのためにあるような税関です。 

神戸税関(慶応4年(1868)設置―兵庫運上所)横浜と並ぶ大国際港・神戸と共に発展した税関で、兵庫県だけでなく、中国地方の大部分と四国地方を管轄しています。
現在の支署は
姫路・尼崎・境・浜田・宇野・水島・福山・広島・呉・小松島・坂出・新居浜・今治・松山・高知、異様に支署の多い区域です。 

長崎税関(元禄11年(1698)設置)江戸時代初期からある日本最古の税関。九州全域から山口県までを管轄していましたが、昭和28年(1953)に門司税関を分離しました。
現在の担当地域は
九州西部4県で、支署は佐世保・三池・八代・鹿児島です。 
141112_17.jpg長崎税関の建物:左から明治40年頃、昭和2年築、現在のもの

門司税関(昭和28年(1953)独立)門司港・福岡港の取扱量が多いため、昭和23年(1953)に長崎税関から独立し、九州の東部3県と山口県を管轄しています。
現在の支署は
岩国・徳山・宇部・下関・戸畑・博多・福岡空港・伊万里・厳原・細島・大分 

沖縄地区税関(昭和26年(1951)設置―琉球税関)明治19年(1886)に長崎税関の西表支署が設置され、明治27年(1894)には那覇支署も開設されていました。戦後アメリカにより、昭和26年(1951)琉球税関と名瀬支署が設置されますが、名瀬は奄美の日本復帰に伴い長崎税関の管轄に移行。沖縄本土復帰後の昭和47年(1972)に沖縄地区税関が設置されました。
現在の支署は
沖縄・那覇空港・石垣ここで沖縄支署というのは紛らわしいのですが、沖縄市にある支署です。 

141112_18.jpg
▼税関の主な役割は、そこを通過する物品の検査と必要に応じて税金(関税)を徴収することです。税関の歴史は江戸時代に遡ります。一貫して継続されている機関に税関があ、長崎税関は創設350年を数えます。
私たちが個人輸入したような場合、多くは国内の配送を担当する会社が税関で関税を代行払いしてくれて、品物を受け取る時に一緒に払うことが多いです。
主な港および空港には、税関と入国管理局などが設置されています。 

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆ 
輸入された物を扱う税関で管轄は当然「財務省」です。
人間の方の出入国の検査は「法務省」の入国管理局が行っています。よく間違えるのが税関と入国管理局は外務省管轄ではないのかと勘違いする人が多いようです。
ここにも縦割り行政が存在していて、貨物コンテナに密航者がいた場合には入国管理局か税関かと迷いますが、所轄警察の管轄で身柄は入国管理局になるんだそうです。 
うすぐ12月師走です。平成28年がすぐそこです。 
寒い日が続きます。皆様、お体ご自愛専一の程 
筆者敬白

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八木宏之プロフィール
セントラル総合研究所・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所
代表取締役社長

連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきました。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)など多く出版。平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録しました。
著書の紹介はこちらから。

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