二十四節気は1年を24の節に分け、節気ごとに命名して気候の変化、推移を知り、社会や生活の中で季節感を役立てるものです。

1月1日「初巳」です。

■1月1日「初巳」です。■
弁財天の縁日は「巳の日」です。特に1月最初の巳の日を「初巳」「初弁天」といって賑わいをみせます。
この日、米銭を紙に包んで封じておくと金運に恵まれるといわれています。
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「弁才天」は仏教の守護神である天部の1つです。ヒンドゥー教の女神「サラスヴァティ」(Sarasvat?)が仏教あるいは神道に取り込まれた呼び名で、経典に準拠した漢字表記は本来「弁才天」です。日本では「才」が「財」に通じることから「財宝神」としての神格が加わり「弁財天」と表記する場合も多く見られます。

「サラスヴァティー」の漢訳は「辯才天」。後に「辨財天」とも書かれるようになりました。「辯」と「辨」とは同音ですが、意味は異なる漢字であり、「辯才」(=言語・才能)、「辨財」(=財産をおさめる)を「辯財」「辨才」で代用することは出来ません。

戦後の当用漢字の制定により「辯」と「辨」はともに「弁」に統合されたので、現在は「弁才天」または「弁財天」と書くようになりました。
 「弁天」「妙音天」「美音天」とも称され、弁才天(弁財天)を本尊とする堂宇は「弁天堂」「弁天社」などと称されます。

弁才天は本来インドの神で、古くから崇められた三つの聖河の一つ「サラスヴァティー河の化身」で、神話では河の中で最上のもので、女神のうちで最上のものであるとされています。

日本では神道の神とも見なされ、河の流れる音からの連想から音楽神とされ、福徳神、学芸神、弁才の神となり、その後仏教において、福智・延寿・除災・得勝を司る福徳神として「七福神」の一員となっています。

仏教においては「妙音菩薩:みょうおんぼさつ」と同一視され、「宗像三女神」と同一視されることも多く、古くから弁才天を祭っていた社では明治以降、「宗像三女神」又は「市杵島姫命:いちきしまひめ」を祀ります。

日本での弁才天信仰は奈良時代に始まり、東大寺法華堂に安置される八臂の立像が日本最古とされます。「銭洗弁天」として現世利益の神、また七福神として信仰を集めてきましたが、江戸時代の頃から銭洗弁天の信仰が盛んになるにつれ「才」を「財」に変えて「弁財天」と表すことが多くなっていきました。

宝冠を被り青衣をつけた美しい女神は、左手に弓・刀・斧・絹索を、右手に箭・三鈷戟・独鈷杵・輪を持つものもあり、ヴィーナ(琵琶に似た楽器)を弾ずるという。

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安芸の宮島大和の天川近江の竹生島相模の江ノ島陸前の金華山「五弁天」と称します。

鎌倉の「銭洗弁天」(正式には宇賀福神社)では、境内奥の洞窟内の湧き水で銭を洗うと、数倍になって返ってくるとされています。

日本各地に存在する「弁天島」は、弁才天信仰に由来する島名です。海難避けや豊漁を祈願する漁師たちの守り神として、日本各地の沿岸の小島に祀られてきました。

120105_11.jpg■七福神(しちふくじん)とは、福をもたらすとして信仰されている七柱の神です。
恵比寿◆「大漁追福」の漁業の神。時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となりました。
大黒天◆ヒンドゥー教のシヴァ神と、日本古来の大国主命の習合。大黒柱と現されるように、食物や財福を司る神となりました。
毘沙門天◆ヒンドゥー教のクベーラ神。仏教の神のヴァイシュラヴァナ(多聞天)になり、日本では毘沙門天と呼ばれます。
弁才天◆七福神の中の紅一点。ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー神。七福神の一柱としては「弁財天」と表記されます。
福禄寿◆道教の宋の道士、または、道教の神で南極星の化身の老子である「寿老人」の別名または同一神とされます。
寿老人◆道教の神で南極星の化身の老子。
布 袋◆唐の末期、明州に実在したと伝わる仏教の僧。

◇◇◇ 編集後記 ◇◇◇
己巳や庚申は現代社会では迷信の域にはいってしまった暦注です。自身の戒めにその謂れを振り返ってみることも、心の栄養で余裕の一つです。


正月が過ぎ小寒を越すと、ますます寒くなります。職場や学校でインフルエンザの流行が懸念しています。
お風邪などお召しにならないようにお体ご自愛専一の程
筆者敬白

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八木宏之プロフィール
セントラル総合研究所・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所
代表取締役社長

連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきました。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)など多く出版。平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録しました。
著書の紹介はこちらから。

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