二十四節気は1年を24の節に分け、節気ごとに命名して気候の変化、推移を知り、社会や生活の中で季節感を役立てるものです。

4月3日「隠元禅師 忌」です。

■4月3日「隠元禅師 忌」です。■

210328_22.jpg日本三禅宗の一つ「黄檗宗:おうばくしゅう」の開祖として知られる「隠元隆琦:いんげんりゅうき」は、福建省福州府生まれの僧。俗名は、林曽炳。特諡として大光普照国師、仏慈広鑑国師、径山首出国師、覚性円明国師。尊称は、真空大師、華光大師。

福建省の黄檗山萬福寺の住職だった隠元は、承応3年(1654)63歳の時に、弟子30人余を伴って渡朝。当時、日本では禅宗が衰退していました。それを案じた興福寺(長崎)の三代目唐僧・逸然(いつねん)と唐寺の檀家たちは、高名な隠元禅師による新たな禅宗の伝来を願い、来日を懇願する書状を数回にわたり送り届けたのでした。隠元は日本への渡海を決心し、弟子をはじめ仏師、絵師などの職人らも引き連れて来日しました。

日本の僧侶の質問に丁寧に答え、座禅の教えを広めた隠元は、当初3年で帰

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国の予定でしたが、長崎滞在から1年後、徳川四代将軍・家綱に日本にとどまるように言われて永住を決意しました。後水尾法皇、徳川四代・家綱の崇敬を得て、京都宇治に9万坪の寺地を賜り、寛文元年(1661)黄檗宗の総本山として故郷の寺と同じ名の黄檗山(おうばくさん)萬福寺を創建しました。81才で亡くなるまで幅広く慕われました。

独特の威儀を持ち、念仏禅を特徴とする「明朝禅」を日本に伝え、当時の禅宗界に多大な影響を与え、臨済、曹洞二宗の復興運動にも大きな影響を与えました。また、建築や書画など明の文化をもたらし、大きな影響を与えました。他、煎茶普茶料理(ふちゃりょうり=中国僧の精進料理)を伝えるなどの功績を残しています。 日本における煎茶道の開祖ともされます。

110326_14.jpg現代、日常的な野菜となっている「インゲン豆」は、隠元が普茶料理の材料として持ち込んだのが普及したもの。タンパク質の補給源として採用されていました。原産は中南米。他に、孟宗竹(もうそうちく)、スイカ、レンコンなどをもたらしたと伝わります。この日4月3日は「インゲンの日」にもなっています。

萬福寺では、開山祥忌法要が執り行われます。

隠元禅師といえば普茶料理(ふちゃりょうり)です。
以下はホームページを引用

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『本宗の開祖 隠元禅師が中国から伝えた精進料理です。「普茶」とは「普く(あまねく)大衆と茶を供にする」という意味を示すところから生まれた言葉です。
中国文化の香りがし、
日本の山野に生まれた自然の産物を調理し、すべての衆が佛恩に応え報いるための料理です。席に上下の隔たりなく一卓に四人が座して和気藹藹のうちに料理を残さず食するのが普茶の作法です。禅宗では「五観の偈(ごかんのげ)」※という厳しい戒律もあることも忘れてはいけないことです。素朴、幽遠な禅味のある三百数十年の伝統と風味をご賞味ください。』

とあります。

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※【五観の偈】
 一には功の多少を計(はか)り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
 二には己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)つて供(く)に応(おう)ず。
 三には心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
 四には正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
 五には成道(じょうどう)の為の故に今此(いまこ)の食(じき)を受く。

【解 説】
 一つ目には、この食事が調うまでの多くの人々の働きに思いをいたします。
 二つ目には、この食事を頂くにあたって自分の行いが相応しいものであるかどうかを反省します。
 三つ目には、心を正しく保ち過った行いを避けるために、貪りの心を持たないことを誓います。
 四つ目には、この食事を、身体を養い力を得るための良薬として頂きます。
 五つ目には、この食事を、仏様の教えを正しく成し遂げるために頂きます。

萬福寺
◇京都府宇治市五ヶ庄三番割34
◇JR奈良線・京阪宇治線「黄檗駅」徒歩5分
◇京滋バイパス「東IC」出口から京都市内方面約5分
◇萬福寺HP:
http://www.obakusan.or.jp/

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
健康を保つ為に健康な食材を使うといった、今では当たり前の食文化を伝えた隠元禅師忌を機会に素材に対して感謝したいところです。
筆者敬白

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八木雲水プロフィール
セントラル総合研究所・八木宏之
八木雲水
開運占卦気学祐気方位鑑定

「淮南子」(紀元前170年ごろ編纂)を信奉、陰陽家五行説、古神道、納音、暦を観ながら時の政権の為政者、経営者、リーダーの悩みや向かうべき方向を示唆している。 平成6年、畿内にて陰陽道、道教、妙見信仰を教学、「空」の存在を認識し先人の英知を得る。為政者、経営者へ経世在民を指導、信条の「ともに歩む」を基本に、激変する社会環境でこれからの進むべき道しるべを標榜している。

平成21年首相直轄諮問会議「経済政策諮問会議」メンバー、政策立案にも携わり「中小企業金融円滑化法」立案にコメントする。経済書籍、小説など著書15冊以上を出版、42歳で透析患者、55歳で腎臓移手術以来リハビリの成果で健康的な生活が出来るまでに回復した。 令和2年武漢肺炎(新型コロナウイルス)の慢性既往症ある知人が家族にも看取られないまま悲惨な最期を迎えたと知り、一刻も早いコロナ禍の終焉を願っている。

≪宗旨、所属≫臨済宗雲水、町田宗鳳禅師に師事、天河弁財天社たたら講構成員、祐気採りの会斎主

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