二十四節気は1年を24の節に分け、節気ごとに命名して気候の変化、推移を知り、社会や生活の中で季節感を役立てるものです。

5月19日「奈良、唐招提寺 団扇まき」です。

■5月19日「奈良、唐招提寺 団扇まき」です。■
120502_70.jpg律宗総本山「唐招提寺:とうしょうだいじ」は、南都六宗の一つ。「律宗:りっしゅう」は、戒律の研究と実践を行う仏教の一宗派です。
 
中国では、正式な僧となるためには「戒律」を修めなければなりません。そのため、古くから研究が行われ、唐代には南山律宗を開いた「道宣:どうせん」(596~667)が「戒律学」を大成し、その孫弟子である「鑑真:がんじん」は、留学僧の要請で日本に律を伝えたとされています。
 
鑑真」(688~763)は、唐の揚州江陽県に生まれ、14歳で出家し、律宗・天台宗を学びます。四分律に基づく南山律宗の継承者で、4万人以上の人々に授戒を行ったとされています。
 
東大寺に戒壇を開き、5年を過ごした後、新田部親王の旧宅地(現在の奈良市五条町)を下賜され、天平宝字3年(759)戒律を学ぶための修行道場を開き、「唐律招提」と名付けられて鑑真和上の私寺として始まりました。
 
120502_71.jpgある暑い夏の日のこと、鎌倉時代の唐招提寺中興の祖「大悲菩薩覚盛上人:だいひぼさつかくじょうしょうにん」が大勢の弟子を前に講義をしていると、蚊が飛んできて上人の頬を刺そうとしたので、弟子の一人が蚊を追い払おうとしたところ、覚盛上人はそれを制し「蚊に血を与えるのも菩薩行である」といって戒めました。
 
戒行清廉なるその徳をたたえ「せめて団扇で蚊を払って差し上げよう」と、教えを受けた法華寺の尼僧たちが、覚盛上人の遺徳を偲んで「うちわ」を作り、霊前に供えるようになりました。このうちわを上人にゆかりの深い人々に授けたのが「うちわまき」の始まりとされています。
 
120502_72.jpg上人の忌日に執り行われる「中興忌梵網会:ちゅうこうきぼんもうえ」の法要を行った後、境内の舎利殿から千五百本のうちわがまかれます。参詣人は競ってこれを拾い、厄除けのお守りにします。
 
雷難、火難、豊作、病気、安産、産児の健康等、諸願意の如くならずということなし」と伝わります。
 
唐招提寺
◇奈良県奈良市五条町13-46
◇JR「奈良駅」~「六条山行」バス17分「唐招提寺」下車すぐ
公式Web:
http://www.toshodaiji.jp/

◇◇◇◇編集後記◇◇◇◇
蚊に血を与えるのも菩薩行・・・私たち凡人にはそのまでの達観出来ないかも知れません。とはいっても殺戮を正当化されては世の中、殺伐としてしまいます。平成の現代こそ鑑真のような精神が必要でしょう。日本はこの精神があったから、世界に認められたのです。残念なことに、いつの間にか隣人他人を構わない社会になってしまいました。

鑑真が生きていたらさぞかし嘆くことでしょう。私たちの周辺だけども菩薩行を実践しましょう。
一説には、唐招提寺のうちわで煽いだら目が見えるようになった。癌が小さくなったといった逸話もあるそうです。読者の皆様、迷信と決めつけずお出かけになってみてはいかがでしょう。
お出かけの際には、お風邪などお召しにならないようお体ご自愛専一の程
筆者敬白

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八木宏之プロフィール
セントラル総合研究所・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所
代表取締役社長

連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきました。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)など多く出版。平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録しました。
著書の紹介はこちらから。

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