二十四節気は1年を24の節に分け、節気ごとに命名して気候の変化、推移を知り、社会や生活の中で季節感を役立てるものです。

6月5日めっけ犬伝説の「鶴岡、大山犬祭」です。

■6月5日「鶴岡、大山犬祭」です。■
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大山犬祭」は、庄内三大まつりの一つで、その昔、椙尾神社の裏山に棲む化け物(ムジナ)を退治した「めっけ犬」に由来する祭りで、300年の歴史があり、「からぐり山車」が繰り出すことで有名です。
 
椙尾神社:すぎのおじんじゃ」は、古伝によれば、最初積羽八重事代主と天津羽々命を祭神とし、尾浦城主武藤の創建と伝わります。主祭神の「事代主命」は、国土の開発、酒造、漁業の神とされます。
190604_21.jpg大山城主・下次右エ門実秀より寄進された石鳥居「四足鳥居」は、県の有形文化財となっています。
 
◇◇めっけ犬伝説◇◇

椙尾神社の裏手に高館山があります。この山には昔、怪物が二匹住んでいました。日ごろ、怪物たちは村や里に降りてきては田畑や村を荒らします。怪物をなだめるには、祭りの時期に娘を生贄に差し出さなければなりません。毎年生贄の娘をかごに乗せて奉納した後は、村人は帰らなければならないのです。

ここを通りかかった旅の六部(山岳修験者)は、村人に生贄の謂れを聞きました。六部は怪物の正体を見極めてやろうと、椙尾神社に身を潜めていました。すると夜半を過ぎた頃に生臭い風が吹き、東と西から怪物が二匹現れたのです。怪物は大入道姿でそれぞれ東の坊、西の坊と呼んでいました。怪物は籠から娘を引きずり出し、真っ二つに切ってしまったのです。

130530_26.jpg怪物はずっと「丹波のめっけ犬にはこのことを聞かせるな」と口ずさんでいました。二匹の大入道は隠れいている六道に気づかず、娘の頭のほうを東の坊が持ち、西の坊は足の方を持って、「また来年会おう」と言葉を交わすと、消えてしまいました。

六部は「めっけ犬とは、この怪物たちにとって恐ろしい天敵に違いない」と思い、さっそく丹波に赴き、めっけ犬探しに出かけました。一年が過ぎ、ようやくめっけ犬を探し出して戻ってきた頃は、次の年の祭りの日だったのです。

六部は村の衆にこのことを話し、籠にはめっけ犬を入れておいたのです。怪物たちが籠を開けたとたん、籠からは勢い良くめっけ犬が飛び出して、怪物に飛びかかり、激しい死闘がくり広げられました。めっけ犬はとても奮戦して、二匹の大入道をかみ殺しましたが、怪物が倒れるのを見届けるように、めっけ犬も力尽きてしまいます。

120518_34.jpg翌朝、村人が神社に行ってみると、倒れているめっけ犬の傍らには、ムジナが二匹死んでいました。これはきっと裏山に住むムジナが、大入道に化けたものだろうと語り合いました。村人は、命を掛けて闘っためっけ犬にとても感謝し、神社にめっけ犬像を作って手厚く葬って、村の守護として祀ったのです。

椙尾神社
◇山形県鶴岡市馬町字宮ノ腰169
◇参考Web:http://www.dewatabi.com/syounai/turuoka/masao.html

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
これは各地に見られるムジナ退治伝説です。今年は村に熊が降りてきて田畑を荒らす被害が報道されています。いつの時代も田畑を荒らす動物は悪者です。
筆者敬白

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八木雲水プロフィール
セントラル総合研究所・八木宏之
八木雲水
開運占卦気学祐気方位鑑定

「淮南子」(紀元前170年ごろ編纂)を信奉、陰陽家五行説、古神道、納音、暦を観ながら時の政権の為政者、経営者、リーダーの悩みや向かうべき方向を示唆している。 平成6年、畿内にて陰陽道、道教、妙見信仰を教学、「空」の存在を認識し先人の英知を得る。為政者、経営者へ経世在民を指導、信条の「ともに歩む」を基本に、激変する社会環境でこれからの進むべき道しるべを標榜している。

平成21年首相直轄諮問会議「経済政策諮問会議」メンバー、政策立案にも携わり「中小企業金融円滑化法」立案にコメントする。経済書籍、小説など著書15冊以上を出版、42歳で透析患者、55歳で腎臓移手術以来リハビリの成果で健康的な生活が出来るまでに回復した。 令和2年武漢肺炎(新型コロナウイルス)の慢性既往症ある知人が家族にも看取られないまま悲惨な最期を迎えたと知り、一刻も早いコロナ禍の終焉を願っている。

≪宗旨、所属≫臨済宗雲水、町田宗鳳禅師に師事、天河弁財天社たたら講構成員、祐気採りの会斎主

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